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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   
カテゴリー「美術展めぐり」の記事一覧

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「カンディンスキーと青騎士」展

「これは必ず行かねば」と思いつつ、家の用事に忙殺されてなかなか行けず、そうこうしているうちに展示期間が終わってしまうと気づき、最終日の三日前にかけこんだ。

「カンディンスキーと青騎士」展
愛知県美術館にて
2011年2月5日〜2011年4月17日
紹介ブログ(愛知県美術館ブログより)
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2011/02/000437.html
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2010/11/000401.html
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2011/02/000440.html
抽象画の先駆者であるカンディンスキーは、若い頃、それまでのアカデミックな絵画に反発し、同志を募って「青騎士」という芸術家グループを結成した。彼の同志や実質的パートナー(要するに愛人ですが)の作品を同時に展示することで、互いにどんな影響を受けたり与えたりしたかがわかるようになっている。また、最先端で活躍する芸術家の作品や論文を掲載した芸術年鑑「青騎士」の初版本も展示。
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あいトリ行ってきたよ−その2

愛トリ芸文センター1−草間彌生
三連休の間に、愛知トリエンナーレ・愛知芸術文化センター会場(愛知県美術館が主会場)へ行ってきた。
知ってる人は知っていると思うけれど、芸文センターは名古屋のど真ん中・栄の地にある。11階の窓からはオアシス21とテレビ塔が見える。楕円形のお皿とその下の広場がオアシス21。お皿の中には人工池があって、その中にはトリエンナーレ期間限定で、テントウ虫、あるいはヒョウタンのような水玉模様のオブジェが浮かんでいる。愛トリの販促グッズをデザインした草間彌生氏の作品。

愛トリ芸文センター−オアシス21

↑の水玉模様の花は、同じく草間氏の作品で、展示室前のロビーに置かれている。人の背丈より大きい。つい「トモダチ」を思い出してしまうのだけど、それは花弁の中心からじっと鑑賞者を眺めている一つ目のせいかしらん。


8月に見に行った市美術館では、大物を少数ピックアップして展示していた一方で、今回の県美術館はとにかく大小取り混ぜて展示作品の量が多い。中でも映像作品が多めだったので、見るのにちょっと時間がかかった。もちろん面白かったですが。
興味深いのはアジアの作家が半分以上を占めていて、彼らの作品は総じてパワフルかつ意識が外(社会)へと向いていたこと。自分だけの世界にこもってない。

あいトリ初戦

8/21〜10/31まで名古屋市内で開催中の、あいちトリエンナーレ2010をちらりとのぞいてきた。
世界中から集まった現代芸術家が、名古屋市内にある二つの美術館とその周辺を舞台にアートを繰り広げるお祭り。

先日は、小手調べとして名古屋市美術館へ行ってきた。主にアジア圏出身のアーティストが出展してた。
うん、まあまあ楽しめたかな。面白いというよりは(いい意味で)イタイ作品が多かった気がする。

たとえば、塩田千春の《不在との対話》。天井からつり下げられた巨大な白いワンピースの上に、透明チューブを何十本と張り巡らせ、その中に赤い液体を巡らせている。それは見るからに血管を流れる血液なのだけども、モーターとポンプ、それに一部のチューブが点滴をひっかける器具にぶら下がっているところを見ると、それは輸血用のチューブ、あるいは人工透析の機械を思わせる。
恐らく「肉体はどこ?」と思わせるのが目的なのだろうが、自分の頭の中には病棟の風景が勝手に浮かんだ。子どもの時も大人になってからも病院にはよくお世話になったので、かなりリアルに。
すると、チューブの中を流れる赤い液体を見るだけでドキドキしてくる。もしも流れが滞ったら。もしモーターが壊れて流れが止まってしまったら、と。そっちの意味で「痛い」かよ、と思わずセルフ突っ込み。別に構やしない、現代美術の鑑賞=作品を通じた自己との対話だと思っているから。

あと、興味深かったのがツァイ・ミン・リャン〔蔡明亮〕の《Erotic Space II》という作品。
展示室の一角が、カプセルホテルみたくいくつもの小部屋に仕切られ、各個室にはベッドとTVモニターとトイレットペーパーが置いてある。それだけ。モニターに映っているのは古代遺跡のベッドルーム……かもしれないけど、あるいはカタコンベかもしれないと思った。私の認識では、性と死は親戚みたいなものだ。
実際にベッドに転がってモニターを眺めてもいいらしく、くつを脱いで作品スペースに入る仕様だった。もし独りで鑑賞に来ていたら、間違いなくベッドに上がっていただろうが、娘の手前、それはやめた。

島袋道浩の「漁村における現代美術」は、何とも言えず温く笑ってしまったかな。
漁村の魅力なんて! あの手の微妙にさびれた味のある港の風景は、案外どこにでもあるし、その風景を愛する人は、名乗りを上げていないだけで今でも沢山いるんじゃないかな。
もちろん、それを芸術として真っ向から取り上げる心意気は素敵だと思う。ただ、自分たちの生活が芸術として祭り上げられてしまった島の人たちは、本音の部分でどう思っているのかが気になる。

ここから先は毒吐き注意報発令中です。

美術展おまけ

名古屋市美術館の企画展を見たついでに、常設展ものぞいてみた。近代〜現代が中心の品揃えでなかなか楽しい。

その中に、かの有名なおさげ髪の少女がいた。生みの親はモディリアーニ。

この作品を市美術館が買い取ったときには結構話題になったなぁ、東山動物園にコアラ舎を建てたときと同じくらいには……と少々懐かしく当時を振り返ってみたりして。

美術館で静寂に耳を傾けるとき(桑山忠明/村上友晴 展)

名古屋市美術館の企画展を見てきた。

静けさのなかから:桑山忠明/村上友晴→

現代美術、それもミニマルアートと呼ばれる分野の作品。前期と後期に分かれ、前期は桑山作品を、後期は村上作品を、それぞれ同じ間取りの展示室に展示する。展示室そのものが作品の一部となる。
以下はパンフレットからの抜粋。
神社の境内や寺院の堂宇のように、教会の礼拝堂やモスクの聖堂のように、あるいは古代遺跡の神殿や砂漠の洞窟のように、二人の美術家の世界が広がった美術館の展示室のなかで、過ぎ去った時間に生きた人間の気配が漂う清らかな空気に満たされた「静けさのなかから」密かに現れてくるものと出会い、微かに聞こえてくるものと対話を交わすことを願っています。
個人的感想はたたんだ先に。

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