ついにお犬様を返す日が来た。
もともとうちは一時避難所だったわけで、焼けてしまったダンナ氏の実家が再築されればできるだけ早く返す予定だった。
というか、それ以前にこのイヌは複雑な人生ならぬ犬生を送ってきている。
出発はペットショップから。ポメラニアンの中でも珍しいオレンジ色の毛色を持って生まれ(現在は普通の茶色にしか見えない)、約10万円の値段で売られていたらしい。そしてA夫妻に買い取られ、子犬&成犬時代を過ごす。数年後A夫妻の奥さんの方が亡くなり、ご主人が一人で世話をしていたが、そのご主人も体調が思わしくなく、万が一入院したりすれば世話をする人がいなくなるというので、イヌを保健所に連れてゆこうとする。
その話を聞いたA夫妻の娘のBさん(すでに結婚して家を出ている)が、保健所に連れてゆくぐらいなら自分ちで飼うと言って引き取る。そしてイヌはB家で成犬~老犬になるまで過ごすことになる。ところがBさんが犬アレルギー持ちであることが判明し、やむなく庭で外飼い(この時期にフィラリアに感染したらしい)。
このB家というのが、まあ、ダンナ氏の実家でして、それが東北大震災とほぼ同時期に火災を起こして全焼してしまい、イヌの居場所がなくなってしまった。イヌは外飼いだったら助かったわけで、室内で飼われていたら恐らく火事に巻き込まれて死亡している。まったく2度も命拾いをして、運の強いことだ。(ただしイヌは助かったが、ダンナ氏の実父はこの時に亡くなっている)
その後、新しくB家が建つまで、イヌを我が家でお世話することに。それ以降の経緯はこのブログの「お犬様」シリーズで書いているので省略。
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