公開されたかと思ったら、たちまちあちこちで評判になった映画「ボヘミアン・ラプソディ」。イギリスの伝説的ロックバンド、クィーンのリード・ボーカルである、フレディ・マーキュリーの半生を描いた作品だ。
クィーンをリアルタイムで味わったのが、80年台に若者だった人たち。つまり、自分たちの世代だ。それで、身の回りでやたらに「良かったー!」という声が多い。それだけファンが多いという証拠だが、ひいき目や感傷だけで誉めているわけではなさそうだった。もし駄作だったら違う方向で話題になっているはずだから。ついつい、クィーンのことをあまり知らない自分も「いったいどんだけスゴいバンドなんだ?」と好奇心の虫が騒ぎ出し、映画館へと足を運ぶにいたった。
そして……。いやあ、見てよかった。一人の人間のドラマとして見ごたえがあったし、やはり伝説のバンドだけあって、ふんだんに流れる音楽はカッコいい。名曲が生まれるエピソードやライブシーンは非常に興味をそそる。「この人たち天才」感が溢れているし、本質的に良いものはあらゆる境界を超える。
というわけで、以下ネタバレありの感想となります。あくまでも映画の内容に基づく感想なので、そのへんご了承ください。