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びおら弾きの微妙にズレた日々(再)

音楽・アート(たまにアニメ)に関わる由無し事を地層のように積み上げてきたブログです。

   
カテゴリー「びおら練習記」の記事一覧

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初弾き

昨日のことになるけれども、今年初めてビオラを弾いた。
楽器が置いてある部屋は人気のない二階で、ものすごく寒い。
だからといって、これを暖房のきいた温かい部屋へいきなり持ち込むと、具合が悪くなりそうなので、寒い部屋にホットカーペットだけを入れて練習する。
冷たすぎて指先の感覚がないぞ。でも音程は正しく取れているのが不思議。

寒いといえば、学生のころは練習場所がなくて、冬でもくそ寒いクラブハウスの片隅で、指先のない手袋をはめて弾いていたのが懐かしい。休憩中に自販機で買ったはちみつレモンが、火傷しそうなほど熱かったのもよく覚えている。
我ながら、あんな環境でよく練習できたもんだ……。

さて、今年の弾き初めはバッハの無伴奏組曲第一番プレリュード。一番の最初の曲だから、年始にふさわしいかな……などと考えもせず、ただそれが弾きたい気分だったからといういい加減さ。

お次は、2月の最初に発表会で弾く予定のシシリエンヌ。
だいたい弾けるのだけど、少々ピッチが悪かったり、弓の使い方が乱暴だったりという具合。たぶん10日以内に、伴奏をしてくださる先生と合わせることになるので、本腰入れて練習しないと。

その次は、のだめ演奏会で弾く予定の、ブラ1・4楽章。
これも過去に二回弾いているので、だいたいは弾けるのが、細かいところ、動きの速いところはかなりあやしい。そういうところって、完璧に弾けるとものすごくカッコいいのに。
あの有名なテーマを伴奏するくだりは、すごく気持ち良くひける。きちんと調整をしたびよらは良く鳴るし。
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本番その2

昨日は、第九の本番2回目だった。
某大学の音楽祭のお手伝いで、4楽章のみの演奏。指揮者及びソリストは先週とまったく同じ。
違うのは、ホールの質だった。

眠れるびよら

先週、第九の本番が終わってほっとしていたが、実は今週末にもう一度、4楽章のみではあるが演奏しなくてはならない。
のんびりしている暇はない。というか、練習をさぼると、せっかく動くようになった指がなまってしまう。現に、今日はすでに薬指の動きが悪い。

夕食後、娘が宿題をやりながらとても眠そうにしていた。沈没寸前だったので「ママのへっぽこびよら聞く?」と言って、娘と同じテーブル(←本来は食事用)の斜め向かいに楽譜をドンと置いて、びよらを轟々鳴らし始めた。
効き目は確かにあったと思う。彼女は機嫌よさそうに体をゆらしつつ漢字の練習を済ませた。
しかし、自分の練習はまだまだ終わらなかったので、やはりがーかーぴーぴーと弾いていた。
娘はテレビをつけたが、びよらのせいでよく聞こえないのですぐにスイッチを切った。それから10分後、彼女はソファで夢の世界に入っていた。
ごうごうと騒がしい中、よく平気で……というより、どうしてあんなに気持ちよさそうに眠れるのだろう。

何を弾いていたかというと、第九とブラ1の4楽章。(どうしてブラ1かは↓の記事参照)
よく、ブラームスの1番は第九を継承している、などと言われていて、主旋律の類似性を指摘されたりするが、弾き比べて見ると、ブラームスの方が数倍性格が悪かったとよくわかる。
転調の回数、細かさ、リズムの複雑さはベートーベンどころではない。ほんとうにタヌキ親父だよ、この作曲家は。でも、その底意地の悪さが素敵なのよ。

第九本番

昨日しくじったところを補強しつつゲネプロに臨んだた。
やっぱり速い(涙)。
オケの方は、何度も演奏しているだけあって、指揮者の要求を飲み込むのが速く、今日はだいぶまとまった感じがしてきた。
昨夜は、4楽章の冒頭でバラバラだったチェロバスも、今日はばっちりまとまっていたし。
3楽章の見せ場でホルンがこけていて、音楽監督から厳重注意を受けていたけど。

そして本番。
曲に慣れているためか、あまり緊張せずにすんだが、始まってみると、間違えないように弾くことに気を取られすぎて、曲を楽しむ余裕があまりなかった。ちょっともったいない。
全体としては、ホルンの事故もなくなかなか完成度の高い演奏だったと思う。
ぶっちゃけた話、今年の7月にあの田園を演奏したのと同じオケとは思えない出来だったのではないかと。
そりゃ、今年で第九演奏会は13回目を迎えるそうなので、うまくいって当然かもしれないが、それなら逆にどうして、田園ができないのだろう。

本番終了後。
普通なら、お客より先に演奏者が舞台を去るところだが、この第九演奏会に限り、客を先に帰し、演奏者は舞台上でじっと待つ。ある程度人がはけたところで、K市市長や市議会議員などが舞台に上がってきて、オーケストラや合唱団に挨拶をするのだ。こんな演奏会、他には知らない。客席が空くまで舞台にぼーっと残っているのは、どうにも間が悪くて困った。
それはともかく、ひしひしと感じるのは、文化事業に対するK市の熱意。我らがS市とはレベルが違う。きっと、市長だけでなく市民性からして違うのだろう。

実は、控え室で着替えをしている最中に興味深いニュースが飛び込んできたのだけど、それについては明日にでも。

前日リハーサル

今年もやって来ました、第九前夜。
夜の6時から9時まで、本番指揮者を迎えてのリハーサル。
合唱団やソリストもいっしょ。

今年の指揮者は、Alexander Drcarというドイツ出身の方だった。頭の光り具合がとてもチャーミングだけど、曲作りはむしろ手堅く、楽譜通りのリタルダンドを要求し(つまり最低限のリタルダンドしかかけない)、音符の長さも伸ばしすぎを嫌う。"Not too long!" と何度言われたことか。また、二楽章のスケルツォは、ひたすら「マルカート」の指示。つまり、一つ一つの音をはっきりと固い響きで演奏しろということだ。
結果として、余分なテンポのゆるみがいっさいなく、それでいてテンポが切り替わるところは、きちんと一呼吸おいて振り直すので、きりりと引き締まった演奏になった。
ところが、速い。
基本的なテンポがどの楽章も速い。これまで弾いたなかで、恐らく最速の第九だろう。
おかげで、弾けるはずのところを外しまくり。メトロノーム5目盛り分でいいから、もう少しゆっくり振ってくれたらどんなにか楽だっただろう。

あと、ちょっと困ったのが、舞台では1stバイオリンの音があまり聞こえないこと。
合唱団を乗せるため、その分オケは前に張り出し、客席の最前部を取り外して舞台を継ぎ足してある。そのせいか、音がこっちに届いてこない。
1stを聞いて入らなくてはいけないところなど、ちょっと苦労した。幸いコンマスが身振りの大きい人なので、見ればだいたいわかるけど。

そうだ、今年はバス歌手がよかったな。最初の独唱なんか、聞きほれてしまい、自分の出番を忘れそうになったほど。

今月のつぶやき

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