豊田市美術館にて開催された、東山魁夷「唐招提寺御影堂障壁画」展の感想です。
ツイッターに流れてくる評判を聞くにつれ、これは5月中に行っておかねば、と焦っていた東山魁夷展。ところが、忙しくてなかなか思うように時間がとれなかった。
ちょうど、長久手フィルの定期演奏会が5月の最終日曜日に豊田のホールで開催されたので、なんとかハシゴできないかと考えたものの、友人といっしょに来ているし、ムリはできないなぁと諦めていたのだが……。
その友人も、実は東山魁夷展を見に行きたいと思っていた!(休憩中に発覚)
美術館までは歩いて10分強。閉館時間は17:30で、入館リミットが17時。演奏終了予定は16時半。そこでホールを出れば間に合うが、アンコールまで聞いていると、少なくとも10分は遅くなる。
というわけで、「亡き女王のためのパヴァーヌ」を後ろ髪引かれつつあきらめホールを出て、美術館までおよそ1キロの道のりを飛ぶように歩いた。入り口直前の200メートルは斜度12%のきっつい上り坂で、心臓がどうなるかと思ったが、なんとか無事にたどりついた。
ぜいはぁ言いながら展示室に入った私たちを迎えてくれたのは、緑青のモノトーン。静かに広がる日本海の荒波。静謐で豊穣な世界の入り口ですよ。
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